新日鉄都市開発は、オフィスビル「(仮称)神田淡路町ビル」に、株式会社フルタイムシステム(以下、フルタイムシステム)が開発した、テナントビル向け電動アシスト自転車の無人レンタサイクルシステム『F-rents(フレンツ)』を導入することが決定したことを発表した。
テナントビルにおいて電動アシスト自転車を無人で貸し出す取り組みは、日本初となる。
今回の取り組みでは、各テナント毎(または各フロア毎)に1台の電動アシスト自転車の無料での利用が可能となっており、利用の現状・履歴等は遠隔監視され、必要に応じて利用状況の管理が行われるとのこと。
また、ハンズフリーフォンがユニット内に収納されており、利用者からの問い合わせ、トラブル対応等は24時間・365日、フルタイムシステムのコントロールセンターで対応される。
なお、テナント側は、携帯電話のブラウザからレンタサイクルの空き状況が確認でき、空きがない場合は、「空いたらメール」を受信することも可能となっている。
今回、レンタサイクルを導入することにより、「自動車から自転車へ」、「公共交通から自転車へ」という利用者のモーダルシフトが進み、CO2削減による環境負荷の低減への貢献も可能となり、また、テナントビル側としても、ビルの設備等のハード面のみならず、今回のようなソフト面において環境に配慮したサービスを導入することによる、「環境配慮型省CO2ビル」の実現といったイメージ向上も図られる。
ちなみに、『F-rents』とは、フルタイムシステムが開発した無人のレンタサイクルシステムで、集合住宅においては、約100棟・1000台の電動アシスト自転車、街中での公共インフラとしては3都市(北九州市、水俣市、大阪府彩都地区)150台の電動アシスト自転車を無人で24時間貸し出し・返却が可能なシステムとして既に稼動している。
自転車はいつのまにか、軽く安くなってきた。街中の移動を自転車で賄えることは、アイドリング状態が頻発することから二酸化炭素の増加に比べると環境維持には有効であろうが、現在のように歩道を走ることには、歩行者との接触事故も多くなっており、交通行政と絡めての「棲み分け」が大切だ。
株式会社新日鉄都市開発株式会社フルタイムシステムリリース