シブカサからはじまった忘れ傘のリユース運動
2010年6月22日、名古屋工業大学伊藤孝紀研究室が「なごやかさ」第5回社会実験を開始した。2007年に渋谷で「シブカサ」プロジェクトが開始されて以来、全国で同様の運動が広まっている。
2009年6月には、宮城大学の学生サークル「ART STANDARD.」が「もやいがさ」プロジェクトを、同年12月には金沢市で「置き傘プロジェクト『みんなのeRe:kasa』」を開始。鳴門市内の事業者有志でつくる「なると街中賑(にぎ)わいづくり研究会」では、2010年3月より「傘、使(つこ)てつか)」を開始している。
各プロジェクトとも、回収した忘れ傘、または提供して貰った不要傘にプロジェクトの印を付け、地域店舗や公共施設などに設置した専用の置き傘ボックスに備えている。
捨てられる運命の忘れ傘を有効利用
「なごやかさ」は、まだ実験段階なので、使用するには事前に登録が必要だが、これらの傘は基本的に、誰でも無料で利用でき、「シブカサ」「もやいかさ」は同施設に返却すれば地域貨幣やポイントがもらえるというシステムを取っている。「みんなのeRe:kasa」は、原則借りた場所に返却するラウンドトリップ方式だが、どうしても返却できない場合は、eRe:kasa専用ボックスに返却可。
このほかにも、同様の運動が実施されていないか、興味のある人は最寄りの地域をチェックしてみてはどうだろう。まだまだジメジメした天気が続くなか、1本の傘をみんなで大事に使うという、なにげない心づかいで爽やかに過ごしたいものだ。
なごやかさ
http://nagoyakasa.org/雨天けっこうシブカサ-SHIBUKASA-|TOP
http://www.shibukasa.com/もやいがさproject|ART STANDARD.
http://www.art-standard.com/s_m.htm=TOP= of eRe:kasa
http://usmusic.co.jp/erekasa/鳴門商工会議所「レンタサイクル レンタル傘貸出場所MAP」(pdf)
http://www.naruto-kankou.jp/pdfetc/tsukotetsukamap.pdf