中国でのマーケットシェア低下
グーグルの中国でのマーケットシェアが2010年の第一四半期に下落したと、北京に拠点を置く調査会社であるアナリシス・インターナショナルが発表した。グーグルが中国政府と衝突したことで結果的にライバルの百度が恩恵を受けていることを意味している。
グーグルの中国でのインターネット検索のシェアは前期の35.6%から30.9%に後退した。同社の調査結果によるとグーグルのシェアは2006年以降2期を除いて増加し続けてきた。一方で、百度のマーケットシェアは昨年10-12月時の58.4%から64%に増加した。
広告主たちに広がる不安
広告主たちもグーグルが中国から撤退したことでユーザーのアクセスに混乱や不安定性が生じるのではないかと懸念を表明している。
中国の当局は政治的に敏感な内容などについてはグーグルの香港サイトなど中国国外のウェブサイトへのアクセスをブロックしたりもしているからだ。こういった実例からユーザーが煩わしさを感じ、ユーザー離れを起こす可能性もある。
中国でのビジネスは従来通り継続
グーグルの広報担当者は同社のマーケットシェアについてのコメントを差し控えており、次のように述べるにとどまっている。
「我が社はこれまで通り中国でのビジネスを継続する。中には我々のスタンスに納得がいかないパートナーもいるかもしれないが、大部分は我々を支持しており、取引を継続したいと考えてくれている。」
グーグルの香港のサイトは中国本土でもアクセス可能である。3月30日に予期せぬ妨害が発生した他は、中国政府の検閲方針に対抗した同社に対して目立った反発は起きていない。
グーグルの中国でのマーケットシェア低下はまだもう少し続くと見られるが、アナリストの分析によると、同社は少なくとも中国の輸出企業からの広告収入は維持することができるだろうということだ。
TECHNOLOGY APRIL 27, 2010 Google Loses Chinese Market ShareAnalysis International
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