将来的には乳製品の製造、販売も
北九州市八幡西区の建設会社、ミクニ建設は除草用の山羊レンタルビジネスに参入する。
個人や自治体などで除草に山羊の力を借りることは近年増えていたようだが(自治体などでは、耕作放棄地対策絡みが多いようだ)、ビジネスとして正式に参入、将来的には乳製品の製造販売も視野ということで、可愛い山羊の手を借りての事業の先行きが注目される。
公共事業が年々減少を続ける中、建設や土木などは新たなビジネスモデルの構築、それへの移行を余儀なくされてきた。
ミクニ建設は主に崖崩れの補修を行う会社で、減り続ける公共事業から山羊による除草ビジネスへと舵を切ることになる。
除草剤を使わず、機械も使用しない除草が環境に優しいのは当然で、山羊の糞は肥料ともなる。自然の生態系を崩すことなく、のんびり草を食む山羊の姿は人間の目を癒し、楽しませてくれる。
同社の世良社長はこのヒントを得てからビジネスの可能性を探り続け、今年4月から1頭15,000円でレンタルを開始、年間200万円の売上げを目指すとのことだ。
更に将来的には山羊の乳を使用した乳製品や菓子製造も視野に入れてと、山羊の肩には同社の夢と、地球環境という大きな期待がかけられている。
ちなみに「山羊は紙を食べる」と頭に刷り込まれているが、現代の「紙」では山羊が腸閉塞を起こす可能性があるということだ。
(編集部 環境草紙)