ファッションの最先端ミラノ、環境意識も高く
春の行楽シーズンも到来、卒業旅行と題してはじめて海外に出かける若者も多い時期。その中でも人気の観光地にイタリアの名前があがらないことはない。
イタリアが自転車の国だということはご存知だろうか?日本でもお洒落な若者たちの間でロードバイクやクロスバイクといった、ママチャリよりすこし格上の自転車に注目が集まっている。『ビアンキ』、『コルナゴ』などの名前を目にした事もあるのでは?これらは、イタリアの自転車メーカーだ。
またもっと詳しいひとなら、欧州三大ツールも知っているだろう。「ツール・ド・フランス(仏)」「ブエルタ・ア・エスパーニャ(西)」そして「ジロ・デ・イタリア(伊)」。そんな自転車の国イタリアらしいこんな取り組みがある。
バイクシェアリング BikeMi(バイクミー)
2008年12月に導入された、バイクシェアリングシステム「バイクミー『私にバイクを』」は、すっかりミラノに定着をしている。筆者が昨年夏にミラノを訪問した時も、バイクの殆どが借り出されていたのを目にした。また市内には、CO2排出量が少ないエコバスもグリーンの車体で走っている。
ミラノ市内には、約100近くのバイクステーションと、計1,400台の自転車を用意され、1日の利用平均は2,500台ともいわれている。登録して利用券を入手すれば30分までは無料、その後は30分ごとに0.50ユーロ(日本円で約70円)と低価格も人気のひとつだ。
デコボコとした特有の道を、さっそうと自転車で走るあたりが何ともイタリア人らしく洒落ている。
これからの海外旅行シーズンに、街が今行っている環境配慮も注目しながら散策するのはどうだろう。世界遺産と最先端が共存する街であらたな発見がきっとあるはずだ。
Bike Mi(バイクミー)
http://www.bikemi.com/