世界遺産「二条城」を一般向けに貸し出し
京都市は、京都市内にある二条城(正式名称:元離宮二条城)を会議や研修旅行、国際会議、イベント等に利用できる「世界遺産・二条城MICEプラン」事業をスタートした。二条城は大政奉還の舞台となるなど、歴史的・文化的な価値が高いことから、平成6年に世界遺産に認定されている。MICEとは企業などの会議(Meeting)、企業の行う報奨・研修旅行(Incentive(Travel))、国際会議(Convention)、イベント、展示会(Event/Exhibition)の頭文字を取ったもの。
京都市では、会議場、イベント会場の誘致と観光振興をあわせた施策「京都市MICE戦略」を策定している。これまで、京都市の主催事業としてのコンサートやイベントに二条城を使用したケースはあったが、本格的な貸し出しはこれまでなかった。
使用料は二条城の修理事業へ
今回の事業では、会議・研修・レセプション等の会場として、二条城の「二の丸御殿台所」「香雲亭(二条城の庭園にある茶室)」「清流園」などを一般の観光客に影響のないエリアや時間帯に貸し出す。なお、会場の使用料は現在行われている二条城の本格修理事業の経費に当てられる予定。
企画運営は旅行代理店やイベント会社に業務委託するべく募集が行われていたが、1月31日付けで業務委託する会社も発表された。今後は各社から具体的なプランが明らかになる模様。文化財の保護・活用と、観光MICEの振興を同時に行う施策となるか注目されている。
二条城
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/nijojo/index.html