滋賀県米原市でミツバチ100万匹が盗難
11月9日、米原市内の養蜂場からセイヨウミツバチ約100万匹が盗まれたと滋賀県米原署が発表した。巣箱20箱から、「巣礎」と呼ばれるミツバチに巣を作らせる板。160枚がミツバチごと抜き取られていたという。被害総額は約60万円。
ミツバチは蜂蜜を取るために飼育されるほか、イチゴ、リンゴなど作物の受粉のために農家に販売している。ミツバチが必要な時期だけ、レンタルを利用している農家も多い。特にこれからの時期はイチゴの受粉のために需要が高まるという。
(この画像はイメージです)
大量死、大量失踪現象による価格高騰。背景にはミツバチの抱える問題が
ここ数年、日本国内だけでなく世界中でミツバチの大量死や大量失踪現象が問題となっている。原因は、ネオニコチノイド系の農薬やバロアダニというダニなどが指摘されているが、まだ特定には至っていない。
また、オーストラリアでミツバチの感染症が流行したため、ミツバチの輸入制限がかかり、流通個体数自体が減っている。こともあり、販売価格・レンタル料ともここ数年高騰傾向だ。
その影響もあってか、国内ではミツバチの盗難事件が頻発している。同県彦根市では4月にもミツバチ約1万500匹が盗まれる事件が発生している。ミツバチの巣箱は農園や屋外など施錠できない場所に設置されていることも多く、防犯面で関係者は頭を悩ませている。
日本養蜂はちみつ協会
http://bee.lin.gr.jp/