中国で発覚!展示されていたライオンは実は大きなイヌ
中国河南省の動物園で展示されていたライオンが実はイヌだった!ライオンが「わんわん」と吠えたことから発覚した。犬の種類はチベタン・マスティフという中国チベット地方原産の大型犬。ライオンのたてがみに似た長い毛を持つことが特徴だ。動物園側はライオンは繁殖のために貸出中だったと説明した。
実際、ライオンなどの動物が動物園同士で貸し借りされる事例は多い。ライオンはワシントン条約附属書2種に記載されている動物であり、現在は必ずしも絶滅のおそれはないが、取引を規制しなければ絶滅のおそれがあるとされている。そのため、動物園のライオンは野生で捕獲したものが売買されることは、現在はほとんど行われていない。その代わり複数の動物園が協力して計画的に個体を繁殖させる取り組みが行われている。
上野動物園でのライオンレンタル事例
例えば、上野動物園でもライオンのレンタルは行われている。最初のレンタルは1991年、「アツシ」と「ヨシエ」の2頭のライオンが繁殖のため、多摩動物公園に移動した。以降11年間、上野動物園にはライオンがいない時期があったが、ライオンが見たいという来園者の要望が高まったことから、2002年3月にチャンディがよこはま動物園から妊娠した状態でやってきて再びライオンの飼育が始まった。チャンディは同5月に4頭を出産し、現在は、オス1頭とメス3頭が展示されている。
中国の動物園の場合も、本当にライオンはレンタルで不在だったのかもしれない。しかしライオンの檻の中にはライオンに似た全く別の動物がいたことから問題となった。この動物園では他の檻についても少なくとも3つの動物でプレートと実際の動物の相違が見つかり、現在整理のために閉園中だ。
今度再開するときには、本物のライオンは見られるのだろうか。
海南視窗
http://hi.people.com.cn/n/2013/0815/c231186-19318191.html上野動物園 ライオン
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