車いすユーザーの願いから、町工場の社長が一肌脱いだ
ハンドバイクは足ではなく、手でクランクを回すことによって走ることのできる「手で漕ぐ3輪自転車」だ。事故によって下半身の自由を奪われた車いすユーザーの「もう一度、風を感じて走りたい!」という願いを受け、アルゴン溶接と精密板金加工の町工場、有限会社宇賀神溶接工業所の社長、宇賀神一弘氏が立ち上がった。プロダクトデザイナーであるテコデザイン有限会社、柴田映司氏も賛同し、たった2人での開発プロジェクト「HandBike Japan」が始まったのである。
ハンドバイクはすでにドイツ製、アメリカ製のものがすでにあり、パラリンピックの種目としても認知されている。しかし、HandBike Japanでのコンセプトは、スポーツと福祉のほか、障がいの有無にかかわらず、誰でも気軽に楽しく乗れる全く新しい乗り物として開発されている。
量産化プロジェクト始動!開発をレンタルで応援しよう
HandBike Japanは現在、普及版のハンドバイクの開発に取り組んでいる。この新規開発プロジェクトをみんなで応援しようという取り組みがZenmonoが手がけるクラウドファンディングだ。
プロジェクトに賛同する人が、一定の寄付をすることでその額に応じた支援項目を得ることができる。例えば、500円の支援でWebサイトに「HandBike Japanオフィシャルサポーター」として名前を掲載してもらえるなど、その項目は多岐に渡る。
この支援項目の中に実際のハンドバイクをレンタルできる項目がある。具体的には、30,000円で1日、50,000円で1週間、100,000円で1ヶ月ハンドバイクをレンタルすることができる。また、ハンドバイクを使ったイベントを開催する支援項目などもあり、実際にハンドバイクを体験することも可能だ。量産化前の貴重な国産ハンドバイク、いち早く体験すべくレンタルして、今後の量産化プロジェクトを応援するのも面白い。
HandBike Japan
http://www.handbike.jp/溶接工場が生み出したハンドバイク「HBJ-X」Zenmono
http://zenmono.jp/projects/11